大学職員の仕事内容

大学職員の仕事紹介~就職支援編~

みっちー

首都圏の私立大学で働く現役大学職員(中途4年目) ■元社畜メーカー営業 ■約1年半におよぶ自身の転職体験と大学職員のリアルをお伝え ■大学職員を目指す全ての方を応援します

大学生活の中でほとんどの学生が避けては通れないことのひとつに「就職活動」があります。

皆さんは就職活動と聞いて、苦い思い出や苦しかった記憶がよみがえってくる方も多いのではないでしょうか。

私もその1人で、就職活動は正直もう経験したくないなと率直に思います。

みっちー

大量のエントリーシートの作成と提出、エントリーシートや筆記試験でのお祈りはまだしも二次面接や最終面接で落とされることもざらにあること、周りの就活が上手くいっている友人との比較など、あまり思い出したくないのでこの辺りにしておこうと思います・・笑

そんな厳しい就職活動をサポートしてくれるのが、大学の「就職課」・「キャリアセンター」です。

大学や大学院における学生の就職活動を様々な面から支援することで、大学の卒業生の就職率や就職先の質を向上させることが就職課の役割・ミッションとなります。

学生時代に就職課にお世話になった方も多いと思いますが、大学職員目線での仕事内容とリアルな実情を紹介します。

大学職員の就職課の仕事

近年の大学業界において、就職課の抱える役割は非常に重要なものとなります。

例えば、大学の就職率や就職状況等の実績は、受験生や受験生の親が大学を選ぶ際の材料のひとつとなります。

あなたが、以下の2大学の合格を持っていた場合、どちらを選ぶでしょうか?(学科や学費、偏差値等はすべて同じとして考えてください。)

  1. A大学:就職率80%。大手・有名企業には就職決定者の約10%が内定。
  2. B大学:就職率98%。大手・有名企業には就職決定者の約40%が内定。

あまりにもわかりやすい例で恐縮ですが、上記の場合ほとんどの受験生や受験生の親はB大学を選び、入学することとなると思います。

私は、受験生の頃、どんなことを学べるのかの次に卒業後にどんな企業への就職実績や進路の選択肢があるのかは重要視していました。

また、私は入試広報の部署に所属しているため、受験生や受験生の保護者から直接相談を受ける機会が多いのですが、大学の就職状況や就職支援について質問をされる相談者は非常に多いです。

受験生からももちろん質問されることがありますが、傾向としては、保護者の方に関してはほぼ必須で問われる定番の質問のひとつです。

就職課の最大のミッションである、大学の就職率を毎年高い水準の数字でキープすること、誰もが知っているような大手・有名企業、公務員等への就職実績を上げていくことは、選ばれる大学になるための重要な要素のひとつです。

就職に強いというイメージが出来ている大学は、学生募集も比較的堅調な大学が多いです。

みっちー

入試課と同じように、明確な目標となる数字を掲げやすいことや外部との関わりが多い部署でもあり、民間企業出身の転職者が活躍できる部署のひとつでもある、就職課の仕事について説明していきます。

就職支援講座の運営

学生時代に学内の企業説明会に参加した方も多いと思います。

就職課は、学内企業説明会や様々な就職支援講座の開催を担当することとなります。

講座は、就職活動中の学生だけでなく1年生や2年生向け等、多様な内容の講座を行うことで学生の就職活動・就職活動の準備をサポートします。

例えば、以下のような講座を実施している大学が多いです。

  • 学内企業説明会
  • 各種資格取得講座
  • インターンシップ講座
  • 面接対策講座
  • ES・小論文対策講座

また、女子大学ではメイクアップ講座やビジネスマナー講座を開催したり、コロナ禍を経てオンライン面接対策講座等も行っている大学もあり、各大学の状況や就職活動のトレンドに合わせた形で、各大学が工夫して講座を開催しています。

そのような講座を開設するにあたって必要となることが、学生・企業・社会のニーズに常にアンテナを張り情報収集を意識することです。

例えば、近年企業はDXの知識を持った学生を求めている傾向にあるため、その流れに合わせて「ITパスポート対策講座」や「MOS対策講座」を開設します。

過去のグローバル社会の推進を日本政府が大々的に掲げた際は、「TOEIC対策講座」を強化したりと、特に新しい講座を開設する際は時代の流れやトレンドに合わせて行うことで、学生・企業のニーズにマッチさせることが重要となります。

みっちー

就職課は、企業をはじめとした外部の方と関わる機会が非常に多いので、そのコミュニケーションの際に情報収集を意識することが大切になりますね。

学生との就職相談対応

就職課の仕事と聞いて、初めにイメージするのがこの仕事ではないでしょうか。

就職活動について、悩んでいる、苦戦している、どうすればいいか分からない等といった1人1人様々な内容の相談を対応していきます。

就職課には職員の他に、学生の相談対応を行う「キャリアカウンセラー」と呼ばれる専門職の方が常駐しています。

キャリアカウンセラーは、国家資格である「キャリアコンサルタント」の資格を持つ方で、元企業の人事で長く活躍されてきた方や各業界に精通している元人事関連会社で活躍されてきた方など、様々な背景を持つプロの方々です。

その学生が抱える相談内容や状況により、学生は就職課の職員と相談をすることもあれば、キャリアカウンセラーと相談を行うこともあります。

就職課で働く同僚と話していると、やはりこの仕事が1番大変であり苦労しているという声をよく聞きます。

具体的には、1人1人と時間をかけて相手の本音を引き出すことや学生の想像する理想に対して現実を教えてあげること、就活が上手くいってない学生への軌道修正などが挙げられます。

また、授業やテストと違い、就職活動には進め方や対策に正解がないという点も非常に難しいポイントだなと話を聞いていて感じます。

しかし、その先には大きなやりがいや嬉しい出来事も待っています。

それは、支援をした学生が納得のいく就職活動を終えることが出来た時、その感謝を伝えられた時です。

学位授与式の際に、就職課の同僚の職員が多くの学生から充実した顔で「○○さんのおかげで無事に就活が終わって卒業できます。」や「たくさんの相談とアドバイスをありがとうございました。」といった声をかけられている姿を見て、羨ましいなと思いました。

もちろん、その言葉を学生から貰えるまでは、多くの苦労や時間をかけての支援があったとは想像できますが、その光景を見たときは、いい仕事だなぁと純粋に感じました。

就職課職員にキャリアコンサルタントの資格は必要?

ちなみに、就職課の職員がキャリアコンサルタントの資格が必須かどうかは大学によると思いますが、私の大学では必須ではありません。

ですが、行う仕事内容に直結する内容のため、就職課に配属されてから資格を取得した職員は多くいますし、採用試験の場面でも「キャリアコンサルタント」の資格有無は、採用可否の判断材料の1つになる可能性は高いです。

私はもし就職課に配属が決まったら、キャリアコンサルタントの資格は必ず取得したいと思っていますし、転職活動の1つの武器にしたい方は、ぜひ以下のサイトより検討してみてください。

私の同僚が、キャリアコンサルタントの資格を取得した際に実際に利用した「キャリコレ」という資格取得支援サイトです。

「キャリコレ」は、資格取得中の試験対策はもちろん、資格取得前の事前相談、資格取得後の仕事の活用等について現役のキャリアコンサルタント資格取得者からマンツーマンでの相談・指導がオンラインで受講できるのが強みです。

私の同僚は仕事をしながらだったため、最短期間での取得を目指していたことから、「キャリコレ」を利用し、取得に成功していました。

企業連携

就職課には日々多くの企業が大学に来校されます。また、就職課の職員が企業へ訪問する機会も多いです。

大学と企業とのコネクションを築き、学内企業説明会を行ったり、企業からの求人情報を収集し学生に提供することは、非常に重要な仕事のひとつです。

その際に、ただ単に紹介された求人を開示したり、やみくもに企業を訪問して大学や学生を売り込むだけでは、うまく結果には繋がりません。

自大学の学生が持つ強みや気質・状況を把握したうえで、企業が求める人材と合うか取捨選択したり、狙いを定めて企業へ訪問することが大切になります。

少子高齢化で働き手が不足している企業側からしても、多くの大学とコネクションを持つことは採用活動において重要です。

IT化が進む時代の中、少し古典的に聞こえるかもしれませんが、大学と企業とのつながりは「人と人とのつながり」でもあります。

「○○さんのお願いだから学内企業説明会に協力した。」・「○○さんでなかったら、この依頼は受けていない。」

など、大学と企業それぞれに置かれている状況と立場は違えども、そこに必ず人はいるため、常に良好な関係性を築くことが大切になります。

みっちー

この仕事は、民間企業経験者、特に営業経験者の方が得意とする分野だと思います。

やりたい仕事、強みが活かせる仕事の1つかと思いますので、以下の記事もぜひ参考にしてください。

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就職実績データ管理

入試課が受験生や入学試験状況のデータを集計、分析し活用するのと同様に、就職課は学生や卒業生の就職状況に関するデータを収集し、分析して、大学全体の就職支援策の改善や効果検証を行います。

大学によって就職課が担当することもあれば、専門のIR系の部署へ依頼、協力して取り組むこともあります。

各学部の学生がどんな業界・職種に就職しているか等のデータから、1年次から卒業時までにどのようなカリキュラムで学んだ学生が大手・有名企業への就職を叶えているか等のデータまで、就職課が絡む内容は多岐にわたります。

それらの集計、分析したデータは、大学の執行部や入試課・広報課と情報共有することで、学生募集に役立てることが出来るし、教務課や学習支援系の部署と共有することでカリキュラムの改善にも活かすことができるかもしれません。

ただ、学生の就職活動を支援して終わりではなく、そのデータを大学の様々な場所で応用することも就職課の大切な役割の1つです。

学生の未来をサポートする伴走者

就職活動は学生がこれまでの人生の中で経験したことがない、未知のイベントです。

学生によっては、過度な負担を感じたり不安を抱えたりする場面も少なくないかもしれません。

そんな時に、就職課の職員が1人1人に寄り添い、伴走者となって長い就職活動を学生と一緒に走りぬくことで、卒業後の未来を切り開く一歩を学生は歩みだしていきます。

自分のアドバイスや支援がその学生の未来に影響を与えることになるかもしれない、責任感が伴う仕事でもありますが、それをひとつひとつ丁寧に対応していくことで、必ず学生のより良い未来の手助けになると考えます。

また、学生が満足のいく就職先に就職を叶えることだけでなく、就職支援をとおして学生の成長を1番近くで感じることが出来るのも、就職課の大きなやりがいのひとつです。

みっちー

大学職員ならではの、就職支援に興味がある方は多くいらっしゃると思います。

民間企業の経験ともマッチする内容は多いと思いますので、ぜひ採用試験対策に役立ててください!

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