私は新卒採用でとある会社の営業職として採用され、6年間営業マン(社畜)として働いた経歴があります。
こちらの記事で詳しく書いていますが、なかなかの社畜ぶりで仕事をしていた中、将来を考えて「大学職員」への転職を志し、長期戦となってしまいましたが、転職を叶えることが出来ました。
など、様々な思いを持っている方がいらっしゃると思います。
そんな皆さんに声を大きくしてお伝えしたいのが、
営業職から大学職員になれる!
ということです。
長い転職活動の経験と実際に大学職員として働いた経験を通して気づいた、大学職員の中途採用試験で営業職の方がアピールすべきことをお伝えし、最短ルートで大学職員になるための手助けをします!
大学職員の中途採用試験で営業経験者がアピールすべきこと
これから紹介する3つのアピールすべきことは、私が大学職員の採用面接試験において、営業職という経歴を見て実際に面接官から多く問われた経験と実際に大学職員として働いてきて感じた経験から挙げています。
面接官は営業職経験者の応募者に対して、全く違う職種の営業職から事務職へ変わった際に適性があるか、活躍できるかどうかを特に気になっています。
そのため、面接の中で度々以下のような質問が飛んできます。
これらの質問は、営業職経験者にとって非常に重要なものとなります。
もしこれらの質問への回答が、面接官の腑に落ちなかったり、疑問が少しでも残ってしまうと、厳しい結果が近づいてくるかもしれません。
なぜ面接官は営業経験者に上記のような質問を投げかけてくるのか、それに対してどのように答えてアピールすればいいか、大学職員になって気づいた視点から説明していきます。
周囲の人を巻き込んだ経験・調整力
大学職員の仕事は多くの教職員の人と関わることが非常に多く、高い調整力が求められます。
この点に関して、私もある程度入職前に想像していましたが、実際に働いてみて想像以上だと感じました。
営業の仕事を中心にやってきた方は、面接官側から想像すると1人で仕事をやってきたと思われがちなので、入職後に多くの人と関わりながら働いていけるか、不安を感じられることがあります。
そのため、仕事の中で他部署の人や他の会社の人とも関わって仕事をすることが多かったというようなエピソードがあると、その点の不安は払拭しやすいです。
私も大学職員への転職活動中の自己PRに添えたエピソードの軸は、「多くの人を巻き込んで目標を達成した経験」としていました。
繰り返しになりますが、大学職員は想像以上に「個人」ではなく「チーム(部・課)」で働いていくこととなります。
営業経験の中で、チームで働いてきたことが多い方やチームで何かしら達成した経験がある方は、それを自己PRのエピソードにすることで面接官に伝わる内容になると考えます。
1人でずっと黙々と営業をしてきたスタイルの方は、なにか小さなことでもいいので、周囲の人と協力して働いたエピソードを絞り出しておきましょう。
事務処理能力
前提として、基本的に大学職員に営業の仕事はありません。(入試課や就職課など一部の部署は除いて)
ほとんどの職員が毎日パソコンに向かって仕事をし、メールを処理し、ワード・エクセルを使って会議資料等を作成し、パワポもわりと頻繁に使います。
中途入職者の中でも稀に、前職で本当に営業経験しかなく、大学職員となった際に事務仕事に慣れるまでの間しばらく苦労していた方を見かけたことがあります。
そのような方でも将来性を見据えて大学職員に採用となっているケースもありますが、基本的にはどの大学も中途入職者に対しては、即戦力で働けることを期待しています。
そのため、営業経験者に対しては、事務処理経験があるかどうかという事は必ずチェックされます。
上記の状況を上手くクリアするために、少しオーバーな内容の伝え方になっても構いませんので、仕事の中でしっかりと事務処理を行ってきた経験があること、ITスキルが備わっていることをアピールすることがポイントとなります。
ただ、事務処理能力を前面に押し出しすぎると本来の営業職の経験の強みが薄まってしまうし、営業職が強くPRしてもあまり説得力がないので、面接の中で、あなたの強みや前職での働き方などの質問が来た際に答える形が個人的におすすめです。
もし本当に営業一本でやってきて事務処理経験がほとんどない場合でも、大学職員の転職活動の際は、嘘も方便で「事務処理経験はあります。」と力強く答えましょう!
人と信頼関係を築ける力
この力は多くの営業経験者に通ずることだと思いますし、大学職員として活躍するうえでも非常に重要なスキルとなります。
私も営業マン時代に感じていましたし、営業経験のある方は共感していただけると思いますが、同じ営業部に所属して同じような顧客を抱えていても、その営業スタイルは人によって様々です。
ひたすらこちらが商品の価値を話して受注につなげる営業マンもいれば、冷静にデータを分析して理に基づいて結果を出す営業マン、顧客の話をじっくりと聞いて活路を見出す営業マンなど、多種多様なスタイルの営業マンがいます。
そんな中で優秀な営業成績を残している方に共通するポイントが、「顧客と信頼関係を築けているか」に尽きると私は考えます。
いくら話術にたけていても、多くの知識を持っていても、顧客との信頼関係がなくては良い結果は生まれません。
営業経験を通して培った、人と信頼関係を築ける力を持つ、いわば「対人関係のプロ」である営業職の方々は、大学職員の組織内の人間関係において、絶大な力を発揮します。
なぜなら大学は、以下のような人材を求める傾向にあるからです。
人と接するプロである営業職経験者は大学(大学職員)の組織が抱える課題に大きく役立つことができるわけです。
顧客の規模や営業実績の大小にかかわらず、人と信頼関係を築いた経験や力については、ぜひアピールすることをおすすめします。
まとめ:営業マンの力は大学職員でも活かしていける
営業経験者が大学職員の採用試験で特にアピールすべきことを3つ紹介しました。
営業職と大学職員はまったく違う働き方ですが、営業で得た力や経験は大学職員の業務の中の多くの場面で活かすことが出来ます。
採用試験の中で、それらをうまくアピールすることができれば、大学職員の内定に大きく近づくことが出来ます。
異職種・異業界だからといって簡単に転職を諦めるのはもったいないです。
営業職から大学職員や事務職・異職種への転職を考えている方は、ぜひ今回紹介したポイントを参考にしながら、挑戦してみてください!