大学職員の採用試験対策

【営業職から大学職員への転職】関連性はある?活かせる力や場面はある?

みっちー

首都圏の私立大学で働く現役大学職員(中途4年目) ■元社畜メーカー営業 ■約1年半におよぶ自身の転職体験と大学職員のリアルをお伝え ■大学職員を目指す全ての方を応援します

現在営業職として働いていて、大学職員への転職を考えている方が頭を悩ませるポイントの1つに、

「営業職」と「大学職員(事務職)」の働き方の違いが挙げられるのではないでしょうか。

履歴書やエントリーシートで、今とは全く違う職種である事務業務がメインの大学職員をなぜ志望したのか、

今の経験や能力をどのように活かせるか等の質問が出されることは多いと思います。

私も大学職員への転職活動を始めた当初は、これまでの経験や強みが大学職員の業務にどのように繋げることができるかイメージが出来ず、悩みました。

みっちー

たしかに、営業と大学職員の働き方は違いますが、

大学職員として働いていく中で営業経験者だからこそ活かせることや場面は必ずあります

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営業職と大学職員の関連性

営業と大学職員の関連性っとは何か。そもそもあるのか。

特に、大学職員への転職理由や志望動機を考える際に、そう考える方は非常に多いと思います。私もその1人でした。

関連性が無いように見える営業と大学職員ですが、実際に大学職員になり内側から見れる立場になった今、営業で培った経験・力は大学職員として働いていくにあたって有用なことが多いと気づきました。

それは、「営業は人に接するプロであり、人と信頼関係を構築できる力がある」ことです。

営業といっても、新規営業やルート営業、有形商材の営業、無形商材の営業等、多様なスタイルの営業があります。

営業の形は違えども、営業経験者の方が営業をとおして身につけられた力は、「お客さんから信頼を獲得する力」ではないでしょうか。

お客さんからの信頼を獲得できなければ、売れるものも売れないし、いくら良い商品を提案しても大きく売り上げを伸ばすことはできないと考えます。

では、この力は、大学職員の仕事の場面ではどのように発揮できるか。

人から信頼されることを仕事としてきた営業経験者の方々は、大学の組織内の人間関係において力を発揮します。

具体的な場面を挙げながら、自己PRの回答形式をイメージして紹介していきたいと思います。

以下に挙げる場面の例は、汎用的な大学職員の業務を想像して作成したものなので、くれぐれもそのままコピペは行わないようにしてください。

大学職員との対応の場面

職場の同僚である職員とは、多くの場面で同じ部署の方だけでなく、他部署の方と関わり連携しながら仕事を進めていくことが多いです。

そのため、調整力や周囲への気配り、配慮等が求められます。

・入学式、卒業式や入試対応等、部署間連携が必要な際に、様々な部署や人と一緒に業務を行わなければならない場合では、営業で培ったコミュニケーション能力を持って、柔軟に調整することができる。また、場合によって周囲を巻き込みながら、円滑に業務を遂行していくことができる。

営業で培ったお客様へのサービス精神により、周囲の人に対して気配りをし、柔軟に調整したり、常に配慮を心がけることで円滑な人間関係を構築できる。

大学教員との対応の場面

これは大学の先生に限った話ではないですが、大学で働く先生方も個性的な方が多い傾向にあります。

そのため、マニュアル通りの一定のコミュニケーションではなく、それぞれの先生の性格にあわせたコミュニケーションや調整が必要となる場面も出てきます。

また、先生方がより高度で質の高い研究や授業が行えるよう環境を整備するために、先生方がどのようなことを求めているか汲み取る力も大切です。

営業で培った様々なお客様のタイプへ合わせていく柔軟な対応力により、様々なタイプの教員の方々に対しても、そのタイプを見極め、柔軟にその人に合ったコミュニケーションをとることで、相手から信頼を得ることができる。より良い人間関係を構築し、一見難しいと思われる調整も根気よく丁寧に行いつつ、仕事を円滑に進めることができる。

営業で培った、根気強くお客様のニーズを汲み取り、お客様が求めている情報を適切に提案していく能力により、教員の方が教育・研究を日々行う上で、職員に対して「こうして欲しい」という要求や「これは改善可能か」などの、ニーズを丁寧に聞き取って、改善可能なところを改善していくことで、先生方が教育研究に邁進しやすいような環境を整えることができる。

学生との対応の場面

皆さんの想像通りかもしれませんが、先生方とは比べ物にならないほど、学生の個性は多種多様です。

本当に、1人1人その学生しか持ち合わせない個性をそれぞれ持っているため、柔軟なコミュニケーション能力が必須となります。

営業で培った様々なお客様のタイプへ合わせていく柔軟な対応力や長期的に営業をしていく忍耐強さにより、様々な個性のある学生に対しても、1人1人の性格に合わせて、根気強く丁寧に接しサポートをし続けることで、学生が在学中の間、より良いキャンパスライフを安心して送ってもらえるようにできる。

営業で培ったお客様に製品・サービスを他社製品等と比較しながら論理的に説明し理解してもらうプレゼンスキルによって、就職先に悩む学生に対して、世の中にある様々な業界や就職先を分析のうえ、学生1人1人の事情を丁寧にヒアリングし汲み取り、ベストな就活のアドバイスを提案することで、学生が効率的に就職活動を行えるようにサポートすることができる。

大学職員になって気づいた営業職の強み

営業職の強みを活かせる場面を具体的に挙げましたが、いかがでしたでしょうか?

人と接し、信頼を獲得する、良好な人間関係を構築する、という点でプロの仕事をしてきた営業職の方々は、

様々な人と調整・交渉・巻き込みを行いながらチームで仕事をしなければならない大学職員にとっては、強い武器になる!

と私は考えます。

一見、まったく関係が無いように思える職業同士であっても、その2つの共通点を深いところで見つけるのが、志望動機や自己PRを作成する際のセオリーだと考えます。

今回は私の経験上、営業職と大学職員の形で紹介しましたが、他の職種で考える際も考え方は同じかと思います。

ただ、共通点を見つけるためには、現在働いている仕事と大学職員の仕事を深く理解することが必須になります。

みっちー

大学職員の仕事については、私の他の記事も参考にしていただければ嬉しいです!

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営業経験者の強みが活かせる場面例

最後に、より具体的な大学職員の仕事やイベント等において、営業経験者が強みを活かせる場面を紹介したいと思います。

  • オープンキャンパスにおける大学案内や説明
  • 就職説明会での大学説明やプレゼンなど
  • 学生募集での高校説明会・合同説明会
  • 保護者や学生、教員、学外からのクレーム対応
  • 理事会や会議に関する各種調整や対応
  • 留学生の受け入れや学生が留学する際の協定先やホームステイ先などとの調整
  • 市民講座実施に当たっての住民の方への案内や各種対応、自治体との連携調整
  • 学部、学科等の新設においての、文科省への説明や新たに採用する教員の方々との各種対応

など・・・

大学職員の業務は非常に多岐にわたりますので、その他営業スキルが活かせそうな場面を大学のホームページ等で探してみてください。

みっちー

本記事を参考に、皆さんが納得のいく志望動機や自己PRが作れる手助けになれば幸いです!

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みっちー

首都圏の私立大学で働く現役大学職員(中途4年目) ■元社畜メーカー営業 ■約1年半におよぶ自身の転職体験と大学職員のリアルをお伝え ■大学職員を目指す全ての方を応援します

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