大学職員の採用試験対策

【例文あり】大学職員の面接試験対策~大学業界・大学の役割~

みっちー

首都圏の私立大学で働く現役大学職員(中途5年目) ■元社畜メーカー営業 ■約1年半におよぶ自身の転職体験と大学職員のリアルをお伝え ■大学職員を目指す全ての方を応援します

具体的な回答例や回答のポイントを交えながら紹介する、大学職員の面接試験対策の大学業界・大学の役割編です。

面接の段階が進むにつれて、または部長・役員などの役職者の面接官より問われることが多い質問です。

難しく答えに困る印象を受けますが、しっかりと大学業界や大学についての知識を持っていて事前の準備ができていれば、スムーズに答えることができます。

すべての質問の回答例に共通するポイントとしては、大学についての知識や状況をただ答えるだけでなく、そこに自信の意見や考え、自分がどんなことをやりたいのか、心がけたいのかなどを加えて回答することを推奨します。

回答例をそのまま真似する、似たような内容で回答すれば合格するということは決してありませんので、あくまで参考までにお願いいたします。(回答のポイントも同様です。)

1つの参考にしつつ、皆様のそれぞれの個性・経験・状況に合わせた、オリジナルの内容で構成し対策を進めてください。

Q:社会が求める大学の役割とは何だと思いますか。

回答例

社会から大学に求められる役割は「教育」、「研究」、「社会貢献」の大きく3つがありますが、私自身は特に「教育」が重要と考えております。社会で活躍できる質のよい人材を輩出する事が近年の社会が特に大学に求めている事であり、大学の一番の役割だと感じております。

その為、大学は社会が求める人材を意識しつつ、その時代にあった教育方法や内容を提供していく必要があり、時代に即した教育改革をスピード感を持って行っていく事が重要になると考えます。

入職後、もしそのような部署で働ける機会がありましたら、営業で培った常に様々な角度から情報を収集する姿勢とそれを活かしての提案力で組織に貢献していきたいと思います。

回答のポイント

もし事前の準備や対策に時間を割ける場合は、大学によって回答の内容を変えることをおすすめします。

それは、大学によって特に力を入れているポイントが違うためです。

就職やキャリア教育に力を入れている大学だったら、回答に教育を盛り込むのがおすすめですし、理系の大学だったら、研究や社会貢献ということを盛り込むと良いと思います。

そうすることで、大学が重きを置いているポイントと自身の価値観を一致させることができ、面接官の評価にもつながると考えます。

私は企業出身ということや自身のアピールできる力に鑑み、基本的には上記のような回答としていましたが、理系の大学の場合は多少研究に沿った形にアレンジして答えていました。

Q:現在の大学が置かれている状況についてどのように考えていますか。

回答例

大学は、18歳人口の減少や大学数の増加により、学生獲得競争が厳しくなってきており、大学の魅力を高めていかないと、優秀な学生が集まりにくい状況となってきています。

また、社会からは質の高い学生の育成や、グローバル化、社会貢献など、大学に求められるものも多くなっており、それに伴い大学でやるべきことが増加していることから、効率的な業務執行が求められるようになってきていると考えております。このような状況により、職員に求められる働き方や能力もこれまでよりも求められる事が大きくとなると思う為、日々向上心と危機感を持って業務に取り組んでいきたいと考えております。

回答のポイント

こちらの質問へは様々な回答ができると思います。

私は、「少子化により学生募集が厳しい状況」ということに焦点を当てて回答しましたが、企業・高校とのつながりに焦点を当てたり、時代に即した教育の提供・人材育成の必要性といったところに焦点を当てて回答する形もありだと思います。

いずれの回答にしても、事実(知識)と自身の考えを盛り込むことが大切だと思いますので、意識していただくことをおすすめします。

Q:大学が生き残っていくために必要なことは何だと思いますか。

回答例

大学が生き残るためには「売り」になる何かを持ってそれを受験生や社会に対してしっかりと広報していくことが重要になると考えます。

18歳以下の減少によって、これまでの大学は「受験生を選ぶ立場」でしたが、現在は「受験生から選ばれる立場」に変化をしていると考えます。その為には、受験生や社会が求めていることは何かということを分析したうえで改革を進めていき、選ばれる大学としての「売り」を画一、伝えていくことが必要になると考えます。

私は特に貴学の○○に魅力を関しており、この点を強くPRしていくことが効果的だと考えております。

回答のポイント

こちらも1つ前の質問と同じく、様々な回答ができる質問となります。

私は、営業の経験や視点からこのような回答例を話していましたが、皆さんのそれぞれの経験や思いから、自分なりの回答を考える形で良いかと思います。

(相当な的外れの回答でなければ、正しいや誤っているということはないと思いますので。)

また、大学全体の生き残りに対してだけでなく、志望する大学が生き残るためにはという点も抑えるために、最後に志望大学についても話すようにしていました。

Q:大学のグローバル化とはどのようなことだと考えますか。

回答例

大学のグローバル化とは、外国人留学生や海外に留学する日本人学生を増やすことだけでなく、英語による授業の実施、海外大学との単位互換の取組など非常に幅広いものだと考えます。

これら全ての取組みを一気に進めていく事は、業務量やコスト面などの問題があり難しいと考える為、各大学の方針や得意分野に沿ってグローバル化を進めていく事が重要になると考えます。

貴学では特にグローバル化の取り組みの中でも○○に力を入れており、これまでの経験で培った■■の力を活かして、貢献していきたいと考えております。

回答のポイント

グローバル化に力を入れている大学は多く、それらの大学の面接を受ける際に対策をしていました。

特にそのような大学を受ける際は、グローバル化への強い興味関心・意欲があること、英語や国際といった分野に抵抗がないことを意識して話していくことが大切になります。

留学の経験や企業時代になにか国際的な仕事をしていたのであれば、添えてアピールすることもおすすめです。

大学によっては、英語で質問をされ、英語で回答をする大学もあるようですが、私はそのような面接は経験しませんでした。

そのような大学にはおそらく書類で落とされていました・・笑

まとめ:大学の知識+自身の考えを話すことが重要

冒頭の繰り返しになりますが、大学の知識を話すだけでなく、そこに自信の意見や思いを盛り込むことが大切だと考えます。

また、私の経験上になりますが、回答に対して深堀されたり、追って質問されることも多々ありました。

そのため、回答例を考えるだけでなく、回答の突っ込まれそうな箇所や深堀されそうな箇所も事前に対策することをおすすめします。

相手は長年の経験があるプロの方々なので、知識では到底敵いません。

ですが、そんな面接官の圧に負けないよう、入念な事前対策を行うことで、面接当日に堂々とした回答ができると思いますので、対策を怠らないようにしてください!

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みっちー

首都圏の私立大学で働く現役大学職員(中途5年目) ■元社畜メーカー営業 ■約1年半におよぶ自身の転職体験と大学職員のリアルをお伝え ■大学職員を目指す全ての方を応援します

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