こちらの記事では大学職員の面接試験の内容・ポイントについて紹介します。
書類選考、筆記試験を通過したら、内定獲得に向けていよいよ面接試験に臨みます。
大学職員の面接試験は、自分の思いや意見を流暢に話すことが出来ても、必ずしも通過することはできません。
多くの大学の面接試験をとおして感じた私なりのポイントを挙げましたので、参考にしてください!
大学職員の面接試験のポイント
はじめに、面接試験の基本的な事項も含まれますが、大学職員の面接試験全体に関するポイントを紹介します。
一次~最終面接でほぼ必ず聞かれる質問3選
大学職員の面接試験は必ず複数回実施します。少ない大学でも2回、多い大学だと4回行う大学もあります。
一次面接・二次面接・最終面接と、面接の段階や大学によって聞かれる質問は様々です。
ですが、どの段階・どの大学の面接試験でもほぼ100%聞かれる質問が3つあります。
以下の3つの質問は、いつ・どこで聞かれてもいいように常に準備を万全にして臨みましょう。
転職理由
例えば、以下のような質問です。
転職理由を知ることで、応募者のパーソナリティと志望度を図ります。
面接の初めのほうに聞かれることが多いため、ここでつまずいてしまうと、その後の評価にも響いてしまうかもしれないため、しっかり対策をしておきましょう。
志望動機とあわせて聞かれることもあり、その際は、転職理由と志望動機を混在しないように注意です。(後述しますが、混在して話していた応募者が一定数いました。)
志望動機
以下のような質問で志望動機を問われます。
面接試験の定番中の定番の質問である志望動機は、大学職員の面接試験でも漏れなく問われます。
志望動機で、応募者の本気度・熱意・大学職員でなければならない理由を確認します。
上記の理由から、特に最終面接では志望動機について、深堀りされることも度々ありました。(逆に一次面接では、そこまで深堀りはされませんでした。)
私は大学業界や大学職員とまったくかかわりのない状況での転職活動だったため、志望動機を考えることに非常に時間を費やすことになりました。
ですが、志望動機が面接官の納得のいくものでなければ、内定は遠のいていくため、面接試験(書類選考でも)の回答の中で1番時間をかけて、考えることをおすすめします。
大学に入ってやりたいこと
志望動機と同じく、応募者の本気度や熱意、大学職員の仕事への理解度を図ります。
大学に入ってやりたいことやキャリアプランを話すためには、大学職員の仕事の理解が必須となります。
各大学のホームページ・先輩職員の声等をチェックし、具体的な仕事内容をイメージし、そこに自分の経験や強みをうまく絡めていくと説得力のある内容になります。
面接の雰囲気は大学によって様々
大学の雰囲気や風土は大学によって本当に様々です。
落ち着いている雰囲気の大学もあれば、体育会系の雰囲気の大学、ベンチャー企業のような雰囲気の大学、高貴な雰囲気を醸し出している大学等、想像以上に大学それぞれのカラーがあります。
そのため、面接試験の雰囲気も大学によって様々です。
例えば、私が経験した面接の雰囲気を以下に紹介します。
傾向としては、穏やかな雰囲気で行われる大学が多く、面接官の方も厳しい雰囲気の方はあまりいなかったです。
ですが、質問の内容は面接の段階が進むにつれて、核心をついてくる厳しい質問も増えてくるため、対策は必須です。
また、一次面接と二次面接は穏やかな雰囲気であっても、最終面接は経営陣が登場することもあり、全く違う雰囲気になる可能性も十分にあるため油断は禁物です。
大学業界と大学職員への深い理解は必須
面接試験(書類選考)対策を進めていくにつれ、大学業界や大学職員へのある程度の理解・知識が自然と備わってきますが、内定に近づくためには、もう一歩踏み込む必要があります。
特に大学業界未経験の方は、そこにかかわりがあったライバルと比べると差があるため、面接試験に臨む前に相応の準備が必須となります。
志望大学のホームページやニュースをチェックするのはもちろんですが、私はそれに加えて一定の信頼性がある書籍を中心に志望大学や大学業界・大学職員への理解を深めていきました。
面接では、面接官が当たり前のように大学業界の知識がある前提での質問を投げかけてくることもあります。
そこで詰まってしまうと、内定が遠のいてしまうのは言うまでもないですね。
志望動機と合わせて、こちらもある程度の時間をかけて、対策準備を行うことをおすすめします。
大学職員の一次面接のポイント
各段階の面接の面接官、雰囲気、想定される質問、ポイント等を説明していきます。
まずは、一次面接からです。
一次面接に登場する面接官
面接官は、人事課の現場担当者や若手職員などが中心となります。
一次面接の評価ポイント・雰囲気
質問内容は履歴書に沿ったスタンダードな質問が多く、場合によっては笑いが出るなど和やかな雰囲気で進む傾向にあります。
そのため、先方の雰囲気に合わせてこちらもリラックスして臨むことが大事ですね。
かと言って、リラックスしすぎはNGです。おそらく私はそれが原因で落とされた大学もあると推察しています・・
形式は、個人面接と集団面接が半々の割合で行われ、ライバルにどんな相手がいるか窺うことができる貴重な場でもあります。
余談となりますが、新卒以降久しぶりに臨んだ集団面接では、新卒時代には見えなかった発見がありました。
それは、「面接官の質問を理解せずに答えている」人が一定数いるということです。
具体的に以下のような例で紹介します。
あなたの転職理由を教えてください。
私が貴学を志望した理由は~~~~~です。
いかがでしょうか。会話のキャッチボールが出来ていないのがわかりますよね。
嘘のように思えるかもしれませんが、集団面接を行う中で1人は必ずこのような受け答えをする応募者がいました。
そうなってしまった要因は、緊張や経験不足から来ていることもあると思いますが、書類選考の競争を勝ち抜いてきている中でそのような失敗は非常に勿体ないと思いますので、事前の準備が大切ですね。
大学職員の二次面接のポイント
続いて、二次面接を説明していきます、
二次面接に登場する面接官
面接官は、部長・課長レベルの役職者が中心となります。
二次面接の評価ポイント・雰囲気
二次面接は質問内容が一次面接に比べて急に難易度が上がります。
一次面接で聞かれた質問に加え、以下のような核心に迫る質問が飛んできます。
- 大学業界に関する質問(出生数、大学の役割・意義、大学業界の未来、少子化問題)
- 志望大学の置かれている状況、強みと弱み。そこにどう関わっていくか。
- 大学職員に関する質問(役割、必要な能力、教員との関わり、教職協同)
- 転職理由・志望理由を深堀りする質問
面接官ももちろん意地悪をしているのではなく、核心を突いた且つ知識が必要な質問をとおして応募者の本心を見定め、最終面接にて重役の役職者の方に諮ってもらうべき人材かどうか確認しています。
また、上述の理由から雰囲気も一次面接とは違い、少し圧迫感も感じるような緊張感のある雰囲気になることが多いです。
二次面接は面接官側も大きな責任が伴うため、応募者側からすると厳しい質問が飛んでくるということを理解したうえで、準備と心構えを進めてください。
大学職員の最終面接のポイント
最後に、最終面接を説明します。内定まであと一歩です。
最終面接に登場する面接官
面接官は、重役の役職者や経営陣が中心となります。企業で言う、社長・常務といった重役者です。
最終面接の評価ポイント・雰囲気
質問内容は、一次面接と二次面接の質問がミックスされたようなものが多い傾向です。
最終面接でも、面接官の役職や立場を違えども、最後の採用可否の判断になるものは、志望大学への本気度・熱意です。
また、文字どおり最終の面接のため、大学側も採用するかどうかに関する突っ込んだ質問をしてくることもあります。
例えば、「他にどこか受けているか。」・「本当にうちに入る意思はあるか。」等です。文字にすると分かりやすいですね。
そのため、面接の中でなんとなく、「これは内定かな?」と感じることもあります。実際にそう感じた2大学からは内定をいただきました。
最終面接まで残ったとなると、志望大学で大学職員として働くために必要な能力や素質はクリアしています。
残りは、「運」の要素も絡んできます。
そのため、もし最終面接で不合格となったとしても、あまりショックを抱え込みすぎず、次の大学への応募に切り替えるのをおすすめします。
大学職員の最終面接は、大学によっては意思確認の最終面接もありますが、私が受けた3大学は意思確認ではないガチの面接だったため最終面接でも容赦なく落とされる可能性がありました。
私も1度志望度が高かった大学にて最終面接で不合格となった際は、ショックのあまり1週間ほどは仕事が手につかない状態に陥りました。そのようなときは、一旦就職・転職活動から離れて休息することをおすすめします。
大学職員の面接試験に落ちてしまった際は
私は書類選考・筆記試験をクリアした8つの大学で面接試験に挑戦しましたが、結果は内定が2大学、6大学から面接試験で落とされています。
大学職員の面接試験は、競争率の高さ・対策の難しさから、お祈りされる可能性的は高いです。
大切なのは、面接試験で落とされた後の対応です。
以下に各段階の面接試験で落とされた際に考えられる要因を挙げましたので、参考にしてください。
上記の要因に当てはめて自分の面接試験を振り返るのとあわせて、ぜひ行ってもらいたいのが、面接内で聞かれた質問を履歴に残すことです。
面接試験が終了したら、うまくできた、できなかったかかわらず、すぐに聞かれた質問をメモしておきましょう。
同じ大学で次の選考に進んだ際は、その質問をベースに同じような質問が聞かれることが多いですし、落ちてしまった際も他大学で聞かれる可能性があるため、非常に役立ちます。
記憶力に自信がある人は、自分が話した回答も質問とあわせて履歴に残しておくことをおすすめします。
それらを見直していくことで、経験値になり自信がつき、より洗練された受け答えができるようになっていきます。
多少面倒ではありますが、私自身やっててよかったと今思い返すと強く思うので、可能な限り取り組んでみてください!
最後の関門を突破し、多くの方が内定を勝ち取れることを応援しています!