大学職員への転職・就職

社畜営業マンが私立大学職員になるまでの道

みっちー

首都圏の私立大学で働く現役大学職員(中途5年目) ■元社畜メーカー営業 ■約1年半におよぶ自身の転職体験と大学職員のリアルをお伝え ■大学職員を目指す全ての方を応援します

新卒で入社した会社で社畜営業マンとしての生活を送っていた私の経歴や価値観、なぜ大学職員を目指したのか、どんなスケジュールで大学職員になったのかを赤裸々に紹介していきます。

  • 「大学職員は最近人気だから、自分なんか合格するわけない・・・」
  • 「毎日遅くまで働いていて、転職活動に割ける時間がない・・・」
  • 「大学や大学職員とまったく関わりがないから、合格できる気がしない・・・」

私も大学職員への転職を始める前は、このようなネガティブな考えしか湧いてきませんでした。

もし、このような気持ちが先行している方は、まずはぜひチャレンジしてみることをおすすめします。

こちらの記事を読んでいる方は、少なからず大学職員への興味をお持ちの方が多いと思います。

私は運良く大学職員への転職を叶えることができましたが、もし大学職員への転職に挑戦しなかったら、一生後悔していました。

みっちー

やってダメだったらきっぱり諦めればいいだけなので、やらずに後悔することだけは避けてほしいと思います!

大学職員になるまでの期間

私が一般企業から私立大学職員への転職が決まるまでにかかった期間は、約1年半です。

この期間を見て、おそらく「長いな・・」と感じる方が多いと思いますし、実際の体感でも長かったと率直に感じます。

しかし、以下の私の経歴を改めて見ると、このような期間になったことも不思議ではないかと思います。

私の経歴

学歴:中堅文系私立大学卒業(浪人や留年は無し)

職歴:中小メーカー営業(新卒・6年)→首都圏私立大学職員(中途・4年目)

資格:特になし

年齢:28歳(転職時)

備考:大学業界や大学職員との関わりは一切無し

私は、世間一般的に高学歴と呼ばれる大学ではなく、大手企業で働いていたわけでもなく、難関資格を取得しているわけでもありませんでした。

また、大学業界や大学職員という仕事とのかかわりも皆無だったため、大学職員への転職までに相当な時間がかかってしまったのだと振り返って感じます。

ですが、そんなスペックの私でも、実際に大学職員の内定を2大学から貰い、大学職員への転職を叶えています。

大学職員への転職は倍率が高く、狭き門なのは確かですが、自身の経歴やスペックで挑戦する前から諦めてしまうのは非常にもったいないと思います。

みっちー

大学職員への転職は、的確な対策を行い、粘り強く臨んでいけば内定は勝ち取れます。

本記事内や本ブログ内で様々な角度から大学職員への転職のコツをお伝えしていますので、ぜひご覧ください!

大学職員を目指した理由

大学業界や大学職員との接点が無かった私が大学職員を目指した理由は主に以下の3つです。

  • 残業が常習化している環境から脱出したい
  • 転居を伴う転勤がない職場で働きたい
  • 異業職に挑戦したい

並べてみると、大学業界・大学職員である必要が無いことが一目瞭然でわかりますね・・・笑

そのため、エントリーシートや面接の際に必ず聞かれる「転職活動の軸」・「なぜ大学職員(大学業界)か」という質問への答えを出すまでには非常に時間がかかりました。

エントリーシートへ記入した時間や面接等の選考を受けた時間よりも圧倒的にそこを考える時間が多かったです。

残業が常習化している環境から脱出したい

転職を考える皆さんが給与面と並んでまず考える理由・きっかけのひとつだと思います。

私の職場は年間とおしてずっと残業が蔓延化している環境でした。特に営業部は他部署と比べて激務多忙でした。

具体的には、ほぼ毎日8~9時に出社し20時~21時まで働き、月の残業時間の平均は50~60時間でした。

それに加え、営業マン特有ですが、早朝からの出張やお客さんとの付き合いの飲み会が度々あり(もちろん残業時間には含まれません)、土日は基本的に休みでしたが、平日はプライベートの時間はほぼなかったです。

また、残業と同じくらい苦痛だったのが、会社携帯を常備し24時間いつでも社内や取引先からの連絡に対応できるように半強制的にされていたことです・・・

みっちー

現在は、月の残業時間の平均は約20時間で、繁忙期のみ約30時間です。

職場携帯は仕事中のみの使用で、1日に数件の電話をするくらいとなり、そこのストレス軽減も個人的に大きいです。

転居を伴う転勤がない職場で働きたい

企業の人事部で働いている友人や大学の就職課で働いている同僚と最近の求職者の仕事選びのトレンドを聞くと、「転勤がない」ことを軸として就職・転職活動をされている人が増えてきているようです。

私の勤めていた会社もそこまで規模は大きくない会社でしたが、全国各地に支店や営業所が存在していたため、いつどこに転勤となるか分からない環境でした。

しかし、ある程度の知名度や規模で会社を選ぶと、一般職や地域限定職でない限り転勤のリスクは伴ってしまう可能性が高いです。

営業マン時代、同僚や同業界で働く方から数え切れないほどの転勤の苦労話を聞かされてきました。

その頃から交際をしていた方との将来を考えた際、転勤の可能性がない職場で働くことがお互いにベストだと思い、転職を考える大きなきっかけのひとつとなりました。

みっちー

私事で恐縮ですが、大学職員に転職後、無事にゴールインすることができました。

異業職に挑戦したい

こちらは営業職の事情に多少特化した理由かもしれません。

多忙な中ではありましたが営業職の仕事にやりがいを感じながらも、ひとつの節目でもある30歳を間近に控え、この職種をこれから先約30年間続けていくのは環境的にも体力的にも少し厳しいなという思いと、全く違う職種を経験してみたいという思いが強くなってきました。

これだけ聞くと、「今勤めている会社の中で異動すればいいじゃないですか。」と面接官から突っ込まれそうですが、それが難しい理由があります。

会社にもよるかもしれませんが、営業部から他部署への異動って狭き門なんですよね・・・(私のいた会社ではほぼ不可能に近しかったです。)

その理由はシンプルで、営業部から他部署に異動したい人はいても他部署から営業部に異動したい人がいないからです。

みっちー

営業マン時代に、「営業は会社の花形」という言葉を何度か聞いたことがありますが、もはや死語なのでしょうか・・笑

結果、私や周りの営業部の同僚も上司に他部署への異動希望や話をしていましたが、叶うことはなく、私は営業職以外またはジョブローテーションがある環境への転職を決意しました。

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大学職員への転職方法

大学職員への転職は、基本的には一般企業とほぼ同様と理解してOKです。

応募条件も、30歳以下やTOEIC○○点以上、システム管理経験者等詳しく掲載されているので、非常に分かりやすいです。

ただ、一般企業との相違点もありますので、私の経験をもとに以下のとおりまとめてみました。

(私は大学職員への転職活動以前に一般企業への転職活動の経験もあります。)

大学職員一般企業
応募方法転職サイト、大学HPより直接💡1転職サイト、転職エージェント、企業HPより直接
選考内容書類選考、筆記試験、小論文、面接💡2書類選考、面接
募集時期年間通して募集あり💡3年間通して募集あり
応募から内定までの期間2~3か月💡4約1か月

ポイント

1 大半の大学が転職サイトや転職エージェントを経由して募集を行っているが、大学のホームページのみで募集を行っている大学もある。

2 一般企業と比べ多岐にわたる選考内容を各大学が行う。特に書類選考では、履歴書やエントリーシート内で3~5の質問への回答が必須となる大学が多く、大学職員への転職のひとつめの高いハードルとなる。

3 年間通してどこかしらの大学が募集を出しているが、秋の9月入職と春の4月入職に向けての応募スケジュールで採用を行っている大学が多いため、毎年6月や12月頃に募集が集中する傾向にある。

4 書類選考の内容にボリュームがあること、面接の回数が一般企業に比べて多くなることから内定までの期間が長くなる。面接回数は、3回の大学が最も多く、最短で2回、最長で4回の面接を行う大学もありました。

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大学職員への転職活動開始~内定まで

私は以下のような時系列で転職活動を始め、内定をいただき、大学職員としてのキャリアをスタートしました。

月はほぼ合っていますが、年は分かりやすいように2020年スタートと仮で設定しております。

  1. 2020年4月~5月:今年度も営業部としての配属が継続となり、転職を決意。首都圏自治体の公務員への転職も考えるが、筆記試験対策の勉強がマストになること・地方出身の私は志望理由の面から不利になること等に鑑み、「私立大学職員」1本に絞り、転職活動をスタート。
  2. 2020年6月~8月:私立大学職員独特のエントリーシートの設問への回答に苦慮。この期間は「転職の軸」、「大学業界・大学職員の理解」、「志望理由を固める」等、エントリーシート・面接対策を合わせて行う。
  3. 2020年9月~12月:多くの大学から募集があったため、土日をほぼ削りながら必死に応募。この間、某私立大学から内定をいただくが、熟考の末、内定を辞退。
  4. 2021年1月~3月:これまでで1番志望度が高い大学の最終面接で落とされてしまい、意気消沈。一時転職を諦めかける。
  5. 2021年4月~10月:転職活動を再開し、昨年に落とされた大学も含め、多くの大学へ応募。
  6. 2021年11月:苦慮の末、現在働く大学から内定をいただく。約1年半の転職活動が終了。
  7. 2022年4月:大学職員としてのキャリアがスタート。

ポイント

②の期間中に時間をかけて行った、エントリーシート・面接対策が内定をいただくことが出来た大きな要因を占めていると感じます

応募を本格的に開始する前に、ここを固めることが出来たため、大学業界や大学職員と全く接点が無かった私でもある程度の自信を持って、エントリーシートの先の面接を中心とした選考に臨むことが出来ました。

早く転職活動を終わらせたいという気持ちや焦りから、準備を疎かにした状態で応募を始めるのはお勧めしません。

みっちー

大学職員は近年人気が上昇している仕事であり、倍率も高くなる傾向にあります。

長い時間をかけて選考対策を行ったり、時には辛い経験を味わうこともあると思いますが、それを乗り越えてまで働く価値が大学職員にはあると私は感じています。

いくつかの大学に落とされても、あきらめずに挑戦してみてください!

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