大学職員への転職・就職

【新卒 or 中途】大学職員を目指すにはどちらがおすすめ?

みっちー

首都圏の私立大学で働く現役大学職員(中途5年目) ■元社畜メーカー営業 ■約1年半におよぶ自身の転職体験と大学職員のリアルをお伝え ■大学職員を目指す全ての方を応援します

大学職員になるためには、基本的には大学4年生に行う就職活動時の新卒採用と社会人経験を経ての中途採用の2種類があります。

その他、第二新卒や派遣社員からの正規雇用、縁故採用(コネ採用)などもありますが、本記事では割愛します。

新卒で目指すか中途で目指すかは、その方の大学職員を目指すタイミングによると言えばそれまでですが、例えば、新卒採用で大学職員になれなかった方や社会人になってから大学職員に興味を持った方などもいると思います。

そこで、大学職員になるためには、新卒か中途どちらがなりやすいのか、目指すコツはあるのか等について、本記事では紹介していきます。

本記事で紹介する内容はすべて私立大学職員のケースとなります。

【結論】大学職員になりやすいのは・・・

結論からお話しします。

新卒・中途どちらが大学職員になりやすいかは、大学によります。

そのため、どちらが大学職員になりやすいかは、どの大学の大学職員になりたいかでそれぞれ変わることとなります。

大学の採用方針は様々

私立大学は、それぞれの教育目標やポリシーに従って大学運営を行なっているため、職員の採用も各私立大学が自由に行うこととなります。

そのため、新卒採用の比重を大きくするか、社会人経験者を積極的に中途採用するかは各私立大学に委ねられることになります。

この後詳しく説明しますが、私立大学の職員採用の方針は、大学によって様々です。

もし、目指している大学がある場合は、まず、目指す前にその大学の採用の方針や傾向を把握することをおすすめします。

大学職員の新卒採用と中途採用の倍率

私の勤務する大学では、新卒採用と中途採用の倍率を比べると、中途採用のほうが倍率は高くなる傾向があります。

他大学では、逆に新卒採用のほうが中途採用の倍率よりも高くなるというケースもあるため、どちらが倍率が高くなるかは、こちらも大学によるといえます。

ですが、はっきりと言えることは、どちらも倍率は非常に高く、競争率は高いということです。

10数年前は、大学職員の人気はそこまで高くなく、倍率もそこまで高くありませんでしたが、有名大学の大学職員を中心に年々と人気が高まっています。

以下の記事で、私の大学職員への応募実績や倍率を紹介しているので、よければあわせて読んでください。

✔あわせて読みたい

【新卒・中途】目指しやすい大学を調べる方法

上述したとおり、大学職員に新卒か中途でなりやすいかは、大学によります。

では、その情報を得るためには、どのような方法があるのかを紹介します。

ホームページ・職員採用ページで調べる

まずは、大学の公式ホームページや採用ページを確認することをおすすめします。

正直、職員の新卒・中途採用比率を公開している大学は少ないですが、大学によっては母校採用率などとあわせて公開している大学もあります。

例えば、立教大学はホームページの採用関連データの中で、過去3年間の新卒採用者数と社会人経験者数(中途採用者数)をそれぞれ公開しています。

参考までに、立教大学のデータを以下にまとめました。

年度新卒採用者数社会人経験者数
2023年6人9人
2022年3人8人
2021年5人3人

新卒採用者数が多い年度もあれば、中途採用者数が多い年度もあり、同じ大学でも年度によって比率は変動することがわかりますね。

書籍で調べる

上述した採用ページと同じく全ての大学の情報の確認は出来ませんが、『大学ランキング』という書籍の中で、全国の採用人数が多い大学順で約70大学分の採用人数・新卒比・自校比を確認することができます。

お目当ての大学の情報が確認できるかどうかは、書籍を購入してからとなりますが、大学によって新卒比・自校は様々なことがこちらの書籍を読むと分かります。

詳しいデータは紹介することはできませんが、新卒比率がほぼ100%の大学もあれば、中途採用比率が新卒比率よりも高い大学も多くあります。

自校(母校)出身比率が高い大学、低い大学など情報を知りたい大学が掲載されていなくても、新卒・中途かかわらず大学職員を目指す方は、読んで絶対に損はしない内容となっていますので、ぜひ一度読むことを強くおすすめします。

✔あわせて読みたい

就職課の職員に聞く

新卒で大学職員への就職活動を行なっている方限定にはなりますが、就職課の職員に受けようとしている大学の情報を聞くことは良い方法だと思います。

大学職員は大学同士の横のつながりがあるため、職員によっては、他大学の情報を豊富に持っている職員もいます。

ただ、職員によって情報量に差はあるので、注意してください。

どの職員に聞いても、所属大学の比率は最低でもわかるので、情報として聞いておくのはいいかもしれないですね。

新卒採用と中途採用の比重が高い大学の傾向

ここからは、他大学の職員から得た各私立大学の職員採用のデータから、私なりに考察した新卒採用と中途採用の比重が高い大学の傾向を紹介していきます。

考察の元となるデータは実際にその大学で働く職員から聴取したので間違いありませんが、あくまで私個人の考察となりますので、参考までにしてください。

私の勤める大学の新卒・中途比率

まず、私の勤める大学のデータを紹介します。

私の大学は約20年前までは新卒採用のみで中途採用は行っておらず、また、新卒採用のうちほとんどが自大学(母校)出身の方の状況でした。

ですが、10年ほど前から新卒採用でも他大学出身の方を積極的に採用し始め、同時期くらいから中途採用を開始しました。

また、中途採用はほとんどが他大学出身です。

新卒採用の比重が高い大学の傾向

近年は、中途採用を積極的に行うようになった大学も増えてきましたが、基本的に新卒採用や第二新卒採用のみしか行っていない大学も多くあります。

その傾向として、ブランド力が高い大学や安定した大学、高偏差値の大学が挙げられます。

中途採用を行う背景には、新しい取り組みを始めたい・他業界の経験と知識を組織に取り入れたい等の理由もありますが、退職した職員の穴埋めという面も存在します。

そのため、中途採用を行うことが少ない大学は、新卒採用の職員が退職することなく定着してくれる環境があるため、自然に中途採用よりも新卒採用の比重が高くなるのかと推測します。

ですが、早稲田大学や慶應義塾大学、上智大学などの高偏差値・高ブランドの大学も戦略的に定期で中途採用を行っていることが見受けられるため、一概には言えませんが、上述した傾向は少なからずあるのではと思います。

中途採用の比重が高い大学の傾向

新卒採用の比重の所でも少し触れましたが、全く新しい取り組みを積極的に行っている(行う予定の)大学や異業界・異職種の新しい風を期待している大学等が、中途採用の比重が高い傾向にあります。

例えば、新学部の設置を積極的に行っている大学や募集に苦慮している多くの女子大学などが、中途採用に力を入れています。

新卒採用は行わず、中途採用のみで職員採用を行っている大学もあるなど、年々中途採用の比重を高めている大学は増えてきているのでは考えます。

ただ、大学の中には、退職する職員が後を絶たずに、頻繁に中途採用の募集をかけている大学もあります。

転職サイトに頻繁に募集が載っている大学は必ずしも、環境に不安があるとは限りませんが、情報をしっかりと調査し掴んだうえで、応募することをおすすめします。

✔あわせて読みたい

大学職員として採用になる大学の偏差値と出身大学の偏差値の関係

大学職員として採用となる大学と出身大学のレベルは関係あるのだろうかという点を気になる方は多いのかなと思います。

私も転職活動をしている際は少なからず気になっていました。

この点もあくまで私の1つの意見として、受け止めていただきたいのですが、採用になる大学と出身大学のレベルは近しくなることが多いと思います。

例えば、日東駒専出身の方は、同じ大学群や大東亜帝国・成成明学独國武等の大学職員になる方が多いです。

また、出身大学の偏差値が高い方が、出身大学より偏差値が低い大学の大学職員になるケースは多く見受けられますが、その逆のケースは私はあまりお聞きしたことが少ないです。

ちなみに私も、出身大学とほぼ同程度のレベル帯の大学の職員として現在働いていて、たまたまかもしれませんが、内定をいただいた他の大学もほぼ同じレベル帯でした。

まとめ:どちらで大学職員を目指すかは大学による

新卒か中途かどちらで大学職員を目指したほうがいいかは、応募者個々の状況や思考はもちろんですが、大学ごとでも変わることとなります。

新卒採用のみを行う大学もあれば、新卒採用も中途採用も行う大学、中途採用のみを行う大学など、様々です。

入りたい大学があっても、状況によっては募集がなく物理的に目指すことができない可能性も十分にありますので、本記事で紹介した方法を参考にしていただければ幸いです。

みっちー

私も目指したい大学や気になっている大学があっても、採用状況を調べて諦めることも多々ありました。

皆さんのそれぞれの状況にあわせて、効率よく大学職員を目指せるよう、助けになれば嬉しいです!

✔あわせて読みたい
  • この記事を書いた人

みっちー

首都圏の私立大学で働く現役大学職員(中途5年目) ■元社畜メーカー営業 ■約1年半におよぶ自身の転職体験と大学職員のリアルをお伝え ■大学職員を目指す全ての方を応援します

-大学職員への転職・就職