インターネットで「大学職員」と検索すると、検索の予測変換に「年収」と出てきたことがある方は多いのではないでしょうか。
私も転職活動中は、よく見かけましたし、実際に調べて様々なサイトを見た記憶があります。
とあるサイトには、
「大学職員の年収は大手企業並み!神待遇!」
このような情報があり、またとあるサイトには、
「大学職員の年収は高くない。やめておいた方がいい。」
このような情報が記載されています。
私の把握している大学職員の年収事情に鑑みると、これらの情報はどちらも正しいと言えます。
職員の待遇が良い大学もあれば、良いとは言えない待遇の大学もあります。
ですが、1番信用してはならないのが、
「大学職員はどこの大学も年収が高い。」・「大規模大学やブランド大学はすべて年収が高い。」
などと根拠なく謳っている情報です。
正確な年収は実際にその大学に勤めている人しかわからないと思います。

私も大学職員として約6年間勤めていますが、他大学の職員の年収事情は把握している大学の方が圧倒的に少ないです。
なので、こちらの記事では、私自身の信憑性100%の年収事情を紹介していきます。ぜひ参考にしてください!
私のプロフィール

まず、私のプロフィールを紹介します。
話が少しそれてしまいますが、このような平凡なスペックの私は、大学職員へ転職するまでに約1年半の期間を費やしました。
どのように私が大学職員へ転職したか気になる方は、以下の記事を読んでください。
私が勤める私立大学のプロフィール
続いて、私が勤める私立大学のプロフィールです。
皆さんが気になっている、目指している大学のスペックと比較して、1つの例として参考にしてください。
学生数は近しい人数を書いてしまうと、特定されてしまうかもしれないので、少しぼかしています。
8000人〜15000人の間と理解いただければ幸いです。
そのため、規模の分類で言うと、収容定員(学生数)が8000人以上だと大規模大学に分類されるので、私が所属している大学は大規模大学になりますね。
大学の規模の分類は、以下のように分類されることが多いです。
規模 | 収容定員(学生数) |
---|---|
大規模大学 | 8000人以上 |
中規模大学 | 4000人以上8000人未満 |
小規模大学 | 4000人未満 |
現役大学職員(私)のリアルな年収
では、本記事のメインであります、私の年収を紹介します。
30代前半 私立大学職員のリアルな年収
約600万円(額面)
※賞与、各種手当含む。(残業手当は月平均約20時間)
以下で紹介する基本給や賞与、各種手当については、身バレを防ぐため多少ぼやかして紹介しますが、合計の年収額については上記に記載のとおりです。
基本給
毎月の基本給は、20万円後半です。
決して少なくはないと思いますが、最近の大手企業の新卒の基本給ベースアップのニュースを見ると羨ましくなります・・・笑
賞与
大学職員の年収の特徴として、賞与の金額が大きいことがあります。
私の大学も年収に対する賞与の金額は大きく、賞与として年間で5ヶ月〜6ヶ月分の基本給の支給があります。
民間企業のような好業績に応じての追加での賞与支給はないですが、逆に入学定員数が埋まっていれば悪業績による賞与減額もないです。
残業代・その他手当
残業代は全額支給、通勤交通費も全額支給です。
少ないですが、家賃補助の支給もあります。(欲を言えばもう少し家賃補助は上げて欲しいですが・・・笑)
大学職員になってからの年収の推移

私は20代後半に中途採用で一般企業から大学職員に転職しました。
中途採用1年目から先ほどご紹介した最新の年収までの推移は以下のとおりです。
- 1年目:約550万円
- 2年目:約560万円
- 3年目:約570万円
- 4年目:約590万円
- 5年目:約600万円

基本給が毎年約1万円ずつアップしていったため、それに伴って年収も上昇してきました。
3年目から4年目の間は、役職手当がついた関係で上昇幅が大きくなっています。
年収は勤める大学次第!1つの指標に

本記事では、リアルな大学職員の年収ということで、私の年収を紹介しました。
少ないと感じる方も、多いと感じる方も、妥当だと感じる方それぞれだと思います。
正直な話、私個人は自身の年収だけ見るともう少し欲しいなと思います。
ですが、大学職員の働き方や環境、仕事内容に鑑みると、いただいている年収には満足しています。

私のように年収はそこそこに、プライベートの時間を確保したり、プレッシャーがそこまで強くない仕事内容で働いていきたいと考えている方には、総合的に見て大学職員の待遇はいいと言えると思います。
皆さんの大学職員を選ぶ1つの参考になれば幸いです!