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大学職員向けの大学の選び方ガイド〜単科大学編〜

みつい

営業(1社目)→営業(2社目)→都内の私立大学に転職(中途7年目) / 入試広報 | キャリアセンター / 約1年半におよぶ転職体験談と採用試験対策・大学職員のリアルをお伝え

皆さんも受験生だった頃に大学選びを経験されている方は多いと思います。

受験生だった頃は、偏差値の高さやブランド力の高さ・就職実績などで選ばれた方が多いと思いますが、大学職員としてその大学で働く際に、どのように大学を選べばいいのかはまた別の話となります。

現在、日本に約800もの大学がひしめき合う中、大学をグルーピングして、それぞれの特徴やおすすめポイント、職員として向いている方の特徴などを紹介します。

こちらの記事では、「単科大学」をテーマに紹介していきます!

単科大学とは

「単科大学」とは、特定の学問分野に特化した大学のことで、医学・歯学・薬学・看護・美術・音楽・体育・農業など、ひとつまたは少数の専門領域に絞って教育・研究を行っている大学のことを指します。

主に以下のような分野で分けられる大学があります。

医療・福祉系の単科大学

  • 聖路加国際大学
  • 東京慈恵会医科大学
  • 川崎医科大学
  • 森ノ宮医療大学

芸術・音楽系の単科大学

  • 東京音楽大学
  • 武蔵野音楽大学
  • 多摩美術大学
  • 女子美術大学

体育・スポーツ系の単科大学

  • 日本体育大学
  • 鹿屋体育大学
  • 日本女子体育大学

外国語・国際系の単科大学

  • 東京外国語大学
  • 神田外語大学

学生数は数百〜数千人規模が多く、総合大学と比べてコンパクトで、設置形態も国立・公立・私立と多様です。

単科大学と聞くと大学数としては少ないイメージがある方もいるかもしれませんが、日本には現在800校近くの大学がありますが、そのうち単科大学は約3〜4割を占めていて、決して少数派ではありません。

単科大学で働くってどんな感じ?

単科大学の職員として働く環境は、総合大学や大規模大学とはいくつかの点で異なります。

専門領域の空気に浸れる

単科大学の最大の特徴は、専門領域への「深さ」です。

大学全体が1つの方向に向かって動いているため、職員もその専門分野に深く関わることができます。

医療系大学であれば医師・看護師・医療従事者が周囲に多く、芸術系大学であれば芸術家の卵たちと日々接します。

その分野が興味関心が強い人にとっては、それだけで大きなモチベーションと刺激になります。

そのため、所属する大学の専門分野と自身の価値観一致するかどうかは必須の作業です。

学生の顔が見える職場環境

単科大学は学生数・教職員数ともに少なくなる傾向があるため、学生一人ひとりの顔を知れる距離感が特徴です。

そのため、「大学全体が一つのコミュニティ」として機能しており、職員が学生に深く関われる場面が多いのが特徴です。

また、単科大学は学生の思考や将来なども各分野に紐づくことが多いので、その点で言うと学生支援や就職支援は総合大学よりもしやすい傾向もありそうですね。

業務の幅が広くなりがち

一方で職員数が少ないことにより、1人が担当する業務範囲が広くなります。

教務・学生支援・就職・広報・総務を1人の職員が横断的に担うこともあり、ゼネラリストとして成長できる環境ですが、業務負荷が強くなったり・専門性を深めたい人には物足りなさを感じたりする場面もあるかもしれません。

単科大学の職員に向いている人は?

単科大学での働き方には向き・不向きが明確にあると考えます。

以下に当てはまる人は、単科大学の環境でいきいきと働ける可能性が高いです。

向いている人

  • その大学の専門領域(医療・芸術・体育など)に対して関心や親しみがある人
  • 学生と近い距離で関わりたい、「学生の成長を見届けたい」という思いが強い人
  • ひとつの業務を深掘りするより、幅広い仕事を横断的にこなすのが得意な人
  • 小さな組織の中で自分の裁量を持ち、主体的に動きたい人

向いていない人

「大学ブランドを重視したい。知名度が高い大学で働きたい。」

「多様な学部・分野を渡り歩いてキャリアを広げたい。」

「専門分野にいまひとつ興味関心が持てない。」

という方には、総合大学や大規模大学の方が合っている可能性があります。

また、医療系・芸術系・体育系といった分野によって大学・学生の雰囲気はまったく異なります。

当たり前のことかもしれませんが、「単科大学」という括りで考えるだけでなく、どの分野の大学かという視点も欠かせないですね。

単科大学は生き残れるのか

少子化が進む日本において、単科大学は生き残っていけるのか。

「専門特化」を強みにできる単科大学は、むしろ生き残りやすいというのが私の考えです。

例えば、総合大学との差別化が難しい文系・理系の一般的な学部を持つ小・中規模大学よりも、「この分野ならここ。」と言われたり、イメージされやすい専門性の強い大学の方が受験生から選ばれやすいためです。

他の追い風として、文科省は大学の「機能別分化」を推進しており、特定分野に集中する単科大学はその方向性とも一致しています。

また、医療系・看護系の単科大学は附属病院や地域医療との連携が強く、社会インフラとしての役割が大きいため、経営基盤が比較的安定している傾向もあります。

職員として働くにあたってはそれらの要素も大切ですが、その単科大学の専門分野に対して強い興味と関心を持って働いていけるかどうかというところが個人的には1番重要だと感じます。

ホームページ等で大学の専門分野・研究領域としっかり確認し、自身の価値観が一致するかどうかを重点的に考えることをおすすめします!

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