本記事では、大学職員への転職を目指す方が、世の中に溢れている多くの転職サイト・エージェントの中から、どのサイトに登録すればよいのかを紹介します。
大学職員の求人が多い転職サイトの紹介から、私の1年半に及ぶ転職活動中に実際に利用して感じたおすすめポイントなどを織り交ぜながら各サイトの活用方法も紹介していきます。
大学職員の転職を成功させるには、複数の転職サイトへ登録し、各サイトをこまめにチェックし、各大学の試験の早期対策を行なっていくことが大切です。

本記事で紹介する転職サイトや転職エージェントは、実際に私が利用したことがあるサイトがほとんどです。
誇張や忖度は最小限に抑え、経験を踏まえたリアルな情報をお届けしたいと思います。
大学職員へ転職するためには複数の転職サイトへの登録が必要

民間企業への転職活動と同じく、大学職員への転職活動の際も、1つの転職サイトだけに絞って登録するのではなく、2〜3社の転職サイトへ登録し進めていくことが必要です。
その理由は、以下の2つです。
大学職員の求人の多くは、後述で紹介する「マイナビ転職」や「リクナビNEXT」などの転職サイトに多く掲載がある傾向にあります。
その他、大学の公式ホームページ上に直接掲載されたり、非公開求人として転職エージェントに掲載もありますが、数でいうと正直私の体感ではそこまで多くありませんでした。
そのため、転職サイトは2〜3社登録し、転職エージェントは絞って1社に登録するのが個人的なおすすめの方法です。
また、大学職員の採用倍率は高くなる傾向にあるため、私のように長い期間をかけて複数の大学を受けてようやく内定をつかむことになる可能性もあるため、チャンスを増やし多くの大学へ挑戦できるように複数の転職サイトへ登録しましょう。
転職サイトと転職エージェントの違い
おすすめの転職サイトとエージェントを紹介する前に、そもそも転職サイトと転職エージェントの違いについて簡単に紹介します。
私は転職活動をスタートした当初あまり区別が分からずに使っていて、多少時間を無駄に使ってしまったなという経験があるため触れますが、把握されている方は飛ばしていただいてOKです。
結論からまとめると、以下のとおりに区別できます。
転職サイトと転職エージェントの違い
- 転職サイトは、自分で求人を見つけて応募し、自己管理で進める。転職支援のサポートは基本的に無し。
- 転職エージェントは、転職支援のプロのサポートを受けながら効率的に転職活動を進められる。
民間企業への転職活動の際は、両方を利用して転職活動を進めるのもいいですし、どちらか一方だけを利用して進めるのもありですが、大学職員の転職活動の際は注意が必要です。
前段でも触れたように、大学職員の求人の多くは転職サイトに集まっているからです。
そのため、大学職員を目指している際は転職エージェントだけで進めるのはNGです。
大学職員の求人を把握するという観点だけでいうと、転職サイトだけの登録でも問題ないですが、個人的にはプラスで転職エージェントの転職支援サービスも利用しつつ進めていくのがおすすめです。
大学職員に転職したい人向けおすすめ転職サイト4選
本題である、大学職員へ転職したい人向けのの転職サイトを紹介しますが、大学職員だけの転職活動を行うのであれば、個人的には紹介する4つの転職サイトへの登録のみでOKだと考えます。
その理由は、4つのサイトでほとんどの大学職員の求人をカバーできると考えるからです。
繰り返しとなりますが、大学職員の求人は特に転職サイトに集まっています。
私も転職活動当初はもっと多くの様々な転職サイトに登録していましたが、大学職員の求人が掲載されていたことが多かったのは、以下で紹介する4つの転職サイトでした。
また、紹介する4つの転職サイトの中でも、私の探していた基準にマッチした大学職員の求人の数が多かった順は以下のとおりです。(そのため、純粋な求人数の多い順とは多少齟齬があると思います。)
私の探していた大学職員の求人の基準
- 正規職員
- 勤務地が関東首都圏
- 学生数5000人以上
- 定員割れをしていない
大学職員の求人数が多い転職サイト
- マイナビ転職【60%】
- リクナビNEXT【20%】
- doda【15%】
- エン転職【5%】
【】の中の数字は、私の基準にマッチした大学職員の求人数を4つのサイトで100%とした際の割合の数字です。(私の体感のざっくりとした数字のためご了承ください。)
紹介する転職サイト以外にも大学職員の求人がある転職サイトはありますが、まずは、上記の4つの転職サイトを必須で登録することをおすすめします。
マイナビ転職

大学職員の求人数の掲載が非常に多いマイナビ転職は、私は転職活動中1番お世話になりました。
私が内定をもらった2つの大学も、マイナビ転職経由での応募でした。
個人的に、マイナビ転職は求人ページの構成が整理されていて見やすいなと感じていました。
エントリーの際に、履歴書や志望理由書の提出とは別に、マイナビ転職の中での質問も設定されている大学もあり、そこは少し苦労した記憶があります。
大学職員の求人だけでなく、財団法人などの非営利法人の求人も多くあり、そちらに興味のある方は併願して見ていくことが可能です。
しつこくて申し訳ないですが、マイナビ転職は大学職員の求人掲載が多いので必ず登録しましょう!
特徴
- 大手企業から中小企業、ベンチャー企業まで幅広い求人を掲載
- 20代・30代向けの求人が多く、キャリアチェンジや未経験者歓迎の案件が多い
- プロフィールを登録すると企業やエージェントからスカウトが届く
リクナビNEXT
マイナビ転職と並んで、必須登録の転職サイトがリクナビNEXTです。
転職者の約8割が利用しているというデータがありますが、私自身も含めて私の周りの転職活動経験者で例えると、登録していない人を探すのが難しいレベルで利用しているサイトという認識があります笑
転職業界最大級の求人があり、転職活動支援の機能なども多く備えているため、多くの会員の方々に支持されています。
私も実際に、転職活動を人生で初めて開始した際に、リクナビNEXTに掲載されている「職務経歴書」のテンプレートを使用して作成しました。
大学職員の求人もマイナビ転職ほどではないですが、多く掲載があります。

また、私の体感になりますが、他の転職サイトと比較して有名企業・大手企業の求人が豊富に掲載がされていると感じていました。
大学職員の転職活動はもちろん、民間企業への転職も検討している方は、必須で登録の転職サイトです。
特徴
- 転職者の約8割が利用する人気サイト
- 転職業界最大級の求人数、会員数
- 履歴書・職務経歴書の書き方、面接対策などのコンテンツが充実
doda

dodaも、リクナビNEXTと同じく、私の身の回りの転職経験者で例えると、ほとんどの方が利用していた人気の転職サイトの1つです。
dodaが他の転職サイトと違うところは、doda1つに会員登録すると、「転職サイト」と「転職エージェント」2つの機能を使えるようになります。
私はdodaに初めて登録して転職活動を進めていた際に、転職サイトのスタイルで自分1人で進めていくつもりだったのですが、選考を受け始めるといつの間にかエージェントの方がサポートしてくれていた記憶があります笑
私はそのような形でエージェントを利用する形となりましたが、dodaのエージェントは、応募者の意図を丁寧にヒアリングし、応募前から選考中・内定までを非常に丁寧なサポートをしてくれるので、dodaに登録したら必ずエージェントを利用することをおすすめします。
私は、担当いただいた方が非常に親身で優秀だった方ということもあるかもしれませんが、面接後のフィードバックや人事担当者との繋ぎなどのサポートが本当に手厚かったです。
私は大学職員の転職活動をする以前に民間企業への転職活動を行った経験がありますが、そのような手厚いサポートもあり、dodaを通じて3社から内定をいただいたことがあります。

そのような機能や求人の種類の幅が広く取り揃えていることもあり、私の周りの転職経験者も20代の若手から部長職級のベテランまで、多くの方がdodaを通して転職を叶えています。
大学職員の求人数はマイナビ転職には劣る印象ですが、大学職員に限らない転職であれば、個人的におすすめNo1の転職サイトです。
特徴
- 転職サイト+転職エージェントのハイブリッド型。doda1つに登録すれば、自分で求人を探して応募する「転職サイト」と、キャリアアドバイザーがサポートする「転職エージェント」の両方を利用可能。
- 面接対策、フィードバックなど、エージェントサービスが手厚い
- 非公開求人を紹介してもらえる場合もあり
エン転職

エン転職は、掲載求人数や大学職員の掲載求人数もこれまで紹介してきた転職サイトと比較すると劣りますが、その分1つ1つの求人の情報の質が高いです。
求人ページの中に、取材で取得した社員の口コミや企業内のリアルな情報が詳しく掲載されています。
メリットや良いことはもちろん記載がありますが、応募者によってはデメリットになるかもしれない情報も包み隠さず掲載されていて、転職者にとって非常に誠実は転職サイトだと感じていました。
また、未経験OKや20代向けの求人も多いため、特に若い年代の転職を検討している方にもおすすめの転職サイトとなっています。
特徴
- 企業の口コミ情報や詳細な求人情報が充実している
- 求人ページに「社員のクチコミ」が掲載されており、社風や働き方を事前にチェックできる
- 各求人情報に詳細な説明があり、社内の雰囲気や働き方までイメージしやすい
大学職員に転職したい人向け転職エージェント3選
これまでの内容で、大学職員の求人は転職サイトにほとんど集まっていると紹介してきました。
そのため、「転職エージェントは登録不要なのでは?」と思っている方も多いと考えます。
想像のとおり、たしかに大学職員のみに絞って転職する人は、前段で紹介した転職サイトへの登録だけでも内定は勝ち取れると思いますが、個人的には転職エージェントをどこか1つは登録して活用することをおすすめします。
転職エージェントから大学職員の求人を紹介してもらえる可能性はそこまで高くありませんが、転職エージェントは無料で登録さえすれば、各種書類の校正や志望動機などの添削、カウンセリングで自分では発見できなかった自身の強みや価値観を発見出来たりと、いいこと尽くめです。
今回はおすすめの3つの転職エージェントを紹介しますが、個人的に特におすすめなのは「リクルートエージェント」です。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、街中の広告やテレビCMでもよく見かけるため、知名度は転職エージェントの中で1番高いのではないでしょうか。
私も初めて転職活動を行った際に、1番最初に登録した転職エージェントがリクルートエージェントでした。
リクルートエージェントは知名度だけでなく、業界最大級の求人数があり、なんとそのうち約8割以上が転職サイトには出回っていない非公開求人です。
求人数が圧倒的に多いため、業界や職種に縛られずに幅広い仕事と出会えることが出来、キャリア選択の幅が広がる可能性もおおいにあります。
また、書類の添削や面接時の各企業に沿った形でのアドバイス、面接後のフィードバック、カウンセリングなど、無料とは思えないほど非常に手厚い転職サポートを受けることができます。
大学職員の非公開求人もあるにはありますが、条件が限定されていたり、こちらの希望条件に合う求人がなかったため私はリクルートエージェントからの大学職員への応募はありませんでした。

ですが、大学職員以外に視野を広げると、私のスペックでは新卒の就職活動時代はそもそも応募すらためらうような有名企業や一流企業の求人を紹介されることもあり、リクルートエージェントの強さを体感した経験もあります・・・
そのような手厚いサポートを受けながら転職活動を進めたい方や、状況によっては大学職員以外へも視野を広げたい方には強く活用をおすすめしたいです!
特徴
- 業界最大級の求人数。約80%以上が非公開求人。
- キャリアアドバイザーの手厚いサポート。面接対策や職務経歴書対策など。
- 企業と直接交渉できるため、最短2週間~1ヶ月で内定獲得も可能。
マイナビエージェント

株式会社マイナビが運営する転職エージェントが、マイナビエージェントです。
マイナビエージェントは若手向けの求人が多く、また、業界・業種ごとの専門のエージェントがいるため、若い年代ですでに転職先の業界や職種が決まっている人に特におすすめです。

実際に私も利用した際は、営業職に特化したエージェントの方がついてくれました。
私は営業職以外の仕事を探していたため、エージェントの方の志向とあまりマッチしないことがありましたが、カウンセリングやアドバイスは非常に的確且つ丁寧で、転職活動の大きな糧となりました。
そのため、初めて転職活動を行う方にもおすすめの転職エージェントですね。
特徴
- 20代・30代の若手・第二新卒向けのサポートが手厚い
- エージェントのサポートが親身で丁寧な傾向
UZUZ(ウズウズ)

UZUZ(ウズウズ)は、20代の既卒・第二新卒・フリーターの方々に特化した転職エージェントです。
UZUZは、オーダーメイド型の転職サポートや転職後の高い定着率があることが強みです。
個人的にUZUZが支持を受けている理由は、特に今の若手求職者に特化した傾向の、「ブラック企業を避けたい」という声に対応しているところだと思います。
UZUZは独自の基準を設けて、ブラック企業を排除しているため、ブラック企業を紹介される心配がほとんどないです。
私は転職活動中に利用したことはなかったですが、興味を惹かれていた転職エージェントの1つだったため紹介させていただきました。
特徴
- 20代の既卒・第二新卒・フリーター・ニート向けの転職支援に特化したエージェント
- ブラック企業を徹底排除した求人紹介
- 手厚いキャリアサポート。個別カウンセリングを何度でも受けることが出来る。
大学職員の転職は自分のペースを大切に進めるのが◎

本記事の最後に皆さんにお伝えしたいことは、大学職員の転職活動は自分のペースを大切に進めて欲しいということです。
私自身は、約1年半の期間をかけてようやく自分の納得がいく大学の大学職員の内定を獲得することが出来ました。
人によっては、1つの転職サイトに登録して、1つの大学だけ受けて内定をもらえる方もいるかもしれませんが、私のように長期間になる可能性もありえます。
また、大学職員は倍率も高いため、複数の大学から書類や面接で落とされてしまうこともあります。
そのような実績が転職サイト上に蓄積していくと、焦りや不安に襲われることもあると思いますが、そのような際は休みも挟みながら、自分自身の無理のないペースで進めていくことをおすすめします。(私も何度かそのような時期がありました。)
どうしても行き詰まってしまった際は、就職・転職支援のプロである転職エージェントの方へ相談することもおすすめです。
自身でも気づいていないキャリアの価値観や新たな道が見えるかもしれません。

もちろん、大学職員を目指しているすべての皆さんが大学職員になることができるのが理想ですし私の願いでもありますが、時と場合によっては一度俯瞰してキャリアについて改めて考えることも大切だと思います。
本記事で紹介したポイントが少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。