大学職員はよくホワイトなイメージを持たれがちです。
ホワイトな仕事ということは、休職している人や退職する人も少ないだろうとイメージすることもできると思います。
私は大学職員に転職する前に民間企業に2社勤めた経験がありますが、どちらの会社も休職している人や退職している人はなかなかに多かったです。
具体的には、毎月どこかしらの部署の誰かが休職または退職していた記憶があります。
特に私が所属していた営業部はその頻度や割合が他部署よりも多かったです。
では、現在勤めている大学の職員の休職率や退職率はどうなのか・・・
大学によって違いはかなり出てくると思いますが、私の勤める大学での一例で紹介します。
【主観】大学職員の休職・退職は想像より多い
まず、私が大学職員として働いてきた中で感じたのが、想像していたよりも職員の休職や退職は多いなという印象です。
というのも、毎月休んだり辞めたりする人がいるわけではなく、私の大学職員になる前の想像として大学職員は休職や退職がほとんどないんだろうなとイメージしていたからです。
そのため、想像より多いとは紹介していますが、勤めていた民間企業と比べると現在勤めている大学の職員の休職率や退職率はかなり低いです。
低い中ですが、やはりポツポツと休職したり退職する職員はいます。
私の勤める大学ではそのような状況ですが、他大学の話を聞くと退職する人が民間企業並みに多い大学もあれば、年間通してほぼ退職者がいない大学もあるようです。
休職者・退職者ともに若手が多い傾向
民間企業での状況と同じく、大学職員の場合でも、休職や退職をしている方は若手職員が多い傾向にあります。
また、中途で入職して職歴が浅いうちに環境に馴染めずに休職・退職してしまう方もいました。
勤めていた民間企業でも休職・退職している社員は圧倒的に若手が多かったです。
私自身もそうですが、大転職時代の今日、転職ありきの人生設計をしている方もいますし、大学職員の中にもそのような方がいるのは想像に易いと思います。
特に若手は転職市場で重宝される存在のため、大学職員の世界でも若手が必然的に多くなります。
余談ですが、私が複数回の転職経験があるため、同僚や後輩から何度か転職の相談を受けたことがあります。
他に明確にやりたいことがあるのであれば無理には引き止めないですが、やはり民間企業と比べると現在の環境は満足しているため、基本的には転職は推奨していません。(ブラックな民間企業時代は推奨していました笑)
大学職員が休職する原因は?
私が考える、比較的ホワイトな環境であることが多い大学職員において、大学職員が休職・退職してしまう原因を紹介します。
まずは、休職の原因からです。
大学職員は真面目な人が多いから
まず真っ先に想像したのが、大学職員は真面目な人が多いからという理由です。
これは民間企業での休職者の要因と重なると思いますが、大学職員ではよりその傾向が強まると感じています。
やはり、一緒に働いていて強く感じるのが、大学職員は民間企業と比べて真面目な人が多いなということです。
大学職員という職業柄、環境柄、そのような人材が集まるのは割と自然だとは思います。
真面目な人は責任感も強い傾向があるため、仕事が集中したり多忙過ぎてしまうと、その責任を自分だけで負ってしまい体や心に不調をきたしてしまうという方が多いです。
合わない部署・環境に異動したから
大学職員は1つの部署に留まらずに、一定の期間が経ったらジョブローテーションで他部署へ異動するという大学が多いです。
ジョブローテーションはメリットとデメリットが表裏一体だと感じています。
部署が変わったことで見違えるような活躍をする職員もいれば、逆にこれまでの活躍ができず、その環境や人間関係に馴染めずに病んでしまう場合もあります。
もちろん、各職員の希望や素質に鑑み異動は決められますが、やはり実際に働いてみないとわからないことが多いのが実情です。
大学職員が退職する原因は?
続いて、退職する原因を紹介します。
危機感を覚えたから
大学業界は急速な少子化の煽りを直接的に受ける業界です。
そのため、大学業界だけでなくさまざまな業界にも同じことが言えるかもしれませんが、未来が明るい業界とは言い難い現在の状況となっています。
そのような業界全体の状況や勤める大学の募集状況や定員充足状況に危機感を感じて、全く違う他業界・他職種への転職を決意する方もいます。
民間企業と同じ理由が大学職員の退職理由にも当てはまります。
より待遇のいい仕事や他大の大学職員へ転職するから
この理由も民間企業と同じような理由かもしれませんが、大学職員では民間企業でいう競合企業(他大学)への転職をする方が一定数います。
その理由としては、大学業界は他大学のことを競合という敵対視する傾向は少なく、むしろ一緒に頑張っていこうという傾向が強いです。
そのため、他大学の職員と仲良く交流したり情報交換したりすることもありますし、そこから他大学職員の情報を得て魅力的に感じ、他大学の職員へ転職を決意するケースや、誘われて引き抜きで転職されるケースもあります。
民間企業では、同業界の競合企業への転職や引き抜きは業界によっては御法度なところもあるので、面白い業界だなと個人的に感じました。
私も他大学の職員の方と交流していて、自大学よりもブランド力が高い大学や立地がいい大学、やはり待遇がいい大学の話を聞くと惹かれることは多々あります笑
転職するかしないかは置いておいて、いつかお誘いや引き抜きの話が来るような職員になるべく、力を蓄えていきたいです。
という決意で、こちらの記事を締めさせていただきます!少しでも参考になれば幸いです。