大学職員の日常

【大学職員の人間関係を紹介】学生との関係性編

みっちー

首都圏の私立大学で働く現役大学職員(中途6年目) ■元社畜営業マン ■約1年半におよぶ自身の転職体験と大学職員のリアルをお伝え ■大学職員を目指す全ての方を応援します

大学職員を取り巻く人間関係を紹介するシリーズの「学生との関係性編」です。

自身が大学生だった頃は、先生との関係やコミュニケーションは意識していても、職員とのコミュニケーションについてはそこまで意識してなかった方も多いのではないでしょうか。(私自身もそうでした。)

ですが、職員の立場からすると学生との関係性やコミュニケーションは意識し大切にします。

職員は大学の顔ともいえる学生が、いかにして気持ちよく学生生活を送ってもらえるかを常に意識しているためです。

大学職員になって、学生を支援したいという思いを持って、就職・転職活動を行っている方も多いと思いますので、職員の立場からの学生との関係性を紹介していきます。

学生との関係性は部署の差が激しい

学生との関係性を紹介する前に、そもそも大学職員の中でも学生と関われるかどうかは、所属する部署によって大きく変わってきます。

そのため、学生と関わりたくて大学職員になったけど、関わることがほとんどない部署に配属となり、苦い思いをされている職員の方もいます。(いずれはジョブローテーションで関われる部署に異動になる可能性はありますが。)

同じ大学職員でも部署によって学生との関係性は多様のため、部署ごとに学生との関係性を紹介していきます。

学生と関わる機会が多い部署

学生と関わる機会が多い主要な部署を紹介します。

以下の3つの部署が学生との関わりが多い、関係性を築ける部署だと思います。

  1. 学生課
  2. 教務課
  3. 就職課

学生課

学生の際に実際に利用されたことのある方も多いと思いますが、職員の立場からしても学生課は学生との関わりが強いし、関係性を築ける部署だと感じます。

学生課は学生が学生生活を送るうえで必要となる様々な手続きや支援をメイン業務としている部署です。

例えば、以下のようなものがあります。(大学によって多少異なります。)

  • 奨学金
  • 学割
  • 障がい学生支援
  • 学園祭
  • 部活動・サークル
  • 学籍管理
  • 落とし物

細かくあげていくともっと様々なものがありますが、いずれも学生支援・学生生活に携わっている仕事だということが想像できると思います。

各種相談に乗ったり、一緒に学園祭作りのサポートをしたり、部活動の試合の応援に行ったりと、様々な形で学生と関わりながら、働いていくことができる大学職員ならではの仕事が詰まっています。

上記の仕事をしていると自然と学生とのコミュニケーションも多くなりますし、関係性も築いていくことができます。

学生課の職員と一緒に学内を歩いていると、よく学生のほうから声をかけてくれたり話をすることも多く見かけ、いい光景だなと感じています。

教務課

教務課も学生課と同じく、学生の頃に窓口を利用されたこともある方も多いと思います。

教務課は、学生の学修に係る全般の支援を担当する部署です。

学生が全員、1年生から4年生まで順調に授業に出席して単位を取得して、卒業する可能性はほぼ0に近いです。

アルバイトや学業以外にのめり込んでしまい授業への出席日数が足りなくなったり、履修期間中の登録ができなかったり、授業の内容についていけなかったりと様々な状況の学生が必ず発生します。

その際に、時には先生と一緒に協力して対象学生の学修支援を教務課の職員は行っていきます。

また、留学や国際交流・資格取得、大学院進学などの支援も行っていくので、様々な背景・状況の学生とコミュニケーションをとり関係性を築きながら、関わっていくことができます。

時には大変な時期があった学生がいても、職員の丁寧な支援の末に無事に大学を卒業して、学生から声をかけてもらっている姿を見ると他部署のまったく関係ない私でも嬉しくなります。

就職課

就職課は学生が避けては通れない就職活動の支援をとおして学生をサポートします。

学内企業説明会やインターンシップ、各種講座など様々な支援がありますが、学生との関係性という観点でみると、やはり相談対応が1番でしょうか。

就職先の選び方は大学の選び方よりも難しいと個人的に考えており、悩まない学生はほとんどいないのではと思います。

私も学生の頃は非常に悩み苦しんだ記憶があります。

そんな厳しい就職活動をサポートする就職課の職員には、知識やセンス・粘り強さなど多くの知識や経験が必要になり、時には支援している学生と同じくらい悩む時期もあるかもしれません。

また、学生が心を開いてもらい信頼関係を築けないと、納得のいく相談対応や支援はできないため、コミュニケーション能力も必要となります。

ですが、信頼関係を築き、苦しい時を伴走した学生と一緒に乗り越えられた際は、就職活動期間中という短い期間であっても強い関係性が生まれるのではと思います。

学生と関わる機会が少ない部署

続いて、学生との関わりが少ない部署を紹介します。

大学にもよりけりですが、管理系の部署は全体的に学生との関わりが少ないです。

管理系の部署全般

管理系の部署とは、総務課・経理課・人事課・経営企画系・施設系などの部署となり、多くの職員が所属している部署でもあります。

窓口があり、学生との現場の最前線で仕事をする部署もあれば、もちろん裏方でサポートする仕事もあります。

管理系の部署は学生が立ち入れない建物やフロアにあることが多く、物理的に学生との接触が難しいため、仕事中は学生の姿を見ないこととなります。

学生との関わりという観点でいうと、少し寂しく思う時もあるかもしれませんが、学生や大学を支える仕事という面では欠かすことができない重要な仕事のため、モチベーションを高くして働いていかなければいけませんね。

部署以外での学生との関わり方は?

紹介してきたように、職員が学生と関われるかどうかは、所属する部署によります。

では、部署以外での学生との関わりや関係性はどうなのか。

個人的には、部署以外の場面だと学生との関わりは薄いというのが率直な考えです。

入学式や学位授与式、学園祭などではもちろん、学生の姿を見れて声をかけてコミュニケーションをとることもできますが、信頼関係や深い関係性というところまではその一瞬だけではどうしても難しいと思います。

学生との関係性については、面接試験の質問の中でも問われる可能性があるため、対策の一助にもしていただければ幸いです!

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